シニフィアン シニフィエ
シニフィアンとは、語のもつ感覚的側面のことである。たとえば、海という言葉に関して言えば、「海」という文字や「うみ」という音声のことである。一方、シニフィエとは、このシニフィアンによって意味されたり表されたりする海のイメージや海という概念ないし意味内容のことである。そして、表裏一体となったシニフィアンとシニフィエの対が「シーニュ」(signe)すなわち「記号」である。
シニフィアンとシニフィエの関係(シニフィカシオン signification または記号表意作用)は、
その関係に必然性はない。(記号の恣意性)
たとえば、「海」そのものを「海」と書き、「う・み」と発音する必然性はどこにもない。もしそうでなければ、あらゆる言語で海は「う・み」と発音されているはずである。
必然性がないにもかかわらず、それが了解される体系のなかでは、必然とされている。
日本語を解する人が「海」という字を見たり、「う・み」という音を聞いたりするとき、そこでイメージされるものの根底は基本的に同じである。また、「海」はどうして「う・み」というのか、という質問に答えることは非常に難しい。
ととらえることができる。

