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NO.33 / マージョリー

トロント大学で飼育されていたモデル犬
 1921年,糖尿病の研究をおこなっていたカナダの医学者フレデリック・バンディングとチャールズ・ベストは,犬を用いた動物実験によって膵臓から分泌される物質の有無によって糖尿病が生じることを突き止めていた.しかしその具体的な原因物質は不明であり,膵臓の摘出によって糖尿病を再現することはできてもそれらの実験体は直ちに死んでしまう状況が続いた.
 摘出した膵臓が持つ各種物質を単離し人工糖尿病にした犬に投与する実験を繰り返す中,No.33と呼んでいた犬の血糖値が低下する現象を確認.その後の継続的な投与によってその個体は70日間生存し,単離した物質・インスリンが血糖値を下げる作用を持つことが明らかになった.
 マージョリーは実験の途中でつけられた名前.2年後1923年,バンディングはインスリンの発見でノーベル生理学・医学賞を受賞し,「功績はベストにも多いにある」としてその半分を譲った.

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