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ハッド刑

ハッド刑とは,イスラム刑法においてクルアーンに刑罰の内容が明記されている刑のこと.

イスラム法(シャリーア)はクルアーンを基として形成されており,このことから現在は国際的な量刑と殆ど同じではあるもののシャリーアを前提とする法体系の刑罰はハッド刑が基本となる.対照的にクルアーンに刑罰が規定されていないものを処罰する場合はタージール(亜:تعزير‎)と呼ばれ,実際はほぼこちらが適用される国が大半である.
ハッド刑の例としては窃盗に対する手の切断や棄教に対する死刑,婚前交渉や婚外交渉を含めた非合法な性交渉に対する石打ちなどがある.これらの運用・適用にはかなり詳細に対象となる罪との合致を求められる上,クルアーンに基づいているため酌量などによる減刑が認められない.現代社会において過剰と思われるような量刑が多いため近年において適用された例は少ない.
ただ,イラン・イスラム共和国の保守派政治団体であるAlliance of Builders of Islamic Iranのマフムード・アフマディーネジャード代表が第6代同国大統領に就任した際は複数回ハッド刑が執行されるなど,イスラム主義派からは度度シャリーアの徹底が主張される.

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