創作着想辞典
このサイトについて

ヴェクサシオン

エリック・サティが作曲したピアノ曲である。
題名の意味は色々に訳されている。ヴェクサシオンには「嫌がらせ」「癪の種」という意味もある。その他にも、「自尊心を傷つけるもの」という意味だと書く書籍[2]もある。52拍からなる1分程度の曲を840回繰り返す曲である。

サティによる楽譜には「このモチーフを連続して840回繰り返し演奏するためにはあらかじめ心の準備が必要だろう もっとも深い沈黙と真剣な不動性の姿勢によって」と書かれている。

繰り返しありで世界一長いピアノ音楽だが、メトロノーム記号によるテンポの指定がないため、全曲で18時間から25時間まで幅がある。ただし、ショパンのマズルカ作品7-5や作品68-4、サティの「スポーツと気晴らし」中の第16曲「タンゴ」のように終わりがなく永遠に繰り返しされる曲や、ジョン・ケージの「ASLSP」のように演奏時間を約639年も故意にかけるものが、楽譜化されたより長い曲として存在する。

音楽の記事

もっと見る

作品の記事

もっと見る

ホラーの記事

もっと見る