タグ: 現象・効果・理論の記事一覧

食べ物を食べた後に不快な気分や体調不良を経験すると，その食品に対して強い嫌悪感を覚えるようになる現象．味覚嫌悪条件付けとも呼ばれる．ある経験とその後に起こった事象を結びつけて学習するという点で古典的条件付けの特殊なものと捉えられることもあったが，現在は迷走神...

能力主義の階級組織において，個人は有能である限り昇進するため最終的には無能となる限界の地位に達して停滞するという法則．南カリフォルニア大学のローレンス・J・ピーターとレイモンド・ハルの著書『The Peter Principle』で提唱された．階級社会にお...

視覚情報や聴覚情報を馴染みのある別のものとして誤認識してしまう現象のこと．有名なものにシュミラクラ現象がある．視覚情報の例としては月の模様からうさぎや女性の顔を，トースターの焦げからキリストの姿を見出すというようなものが該当する．聴覚情報の例としては隙間風か...

アメリカのコミュニケーション学者，社会学者であるエヴェレット・ロジャースが，1962年に出版した『Diffusion of Innovations』(邦訳：イノベーションの普及)内で提唱した，新しい概念や商品，サービスが普及する際の消費者を5つの階層に分類する...

イギリスの政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンが1958年に提唱した，組織運営における非合理性を人間心理に基づいて説明した法則．以下の二つの法則によって成る．パーキンソンの第一法則：仕事の量は，与えられた時間の限り増加し続けるパーキンソンの第二法則：...

ドイツ語で「隠れ家」や「避難所」を意味する語の複数形．単数系は"refugium" 生態系の分野で使われる際には「退避地」と呼ばれ，気候変動などに伴う環境の変化に追われた生物が最後に辿り着き，絶滅を免れているような状況に用いられる．レフュージアの例として最も...

媒質中に濃度のムラがある際に，屈折率の違いからモヤのようなものが見える現象．ドイツ語の「一様でないさま」(ムラ)を意味する Schliere に由来する．身近な例で言うと陽炎や紅茶に砂糖を入れた際のモヤがこれにあたる．前者は温度差による空気の密度，後者は砂糖...

人間が低温下に長時間置かれた際に服を脱いでしまう行動のこと．また，凍死者が服を脱いだ状態で見つかること．　基本的に犠牲者の遺体を発見した際に発覚するため，実際に矛盾脱衣を行っている際の記録は殆どなく，八甲田雪中行軍遭難事件における後藤伍長からの証言が数少ない...

死体の腐敗速度は空気：水中：土中＝ 1 : 2 : 8 であるという法医学における公式．肉体に限らず，骨や毛なども準ずる．　基本的に温暖気候かつ土中が中性に近い状態の時に成り立つとされる．

人間は物事などを禁止されると却ってやりたくなってしまう心理現象のこと．　1980年に，公開中の映画『カリギュラ』の内容が過激であるという理由でアメリカの一部地域での公開が禁止され，それによって却って知名度が上がったことに因む．