創作着想辞典
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ピーターの法則

能力主義の階級組織において,個人は有能である限り昇進するため最終的には無能となる限界の地位に達して停滞するという法則.
南カリフォルニア大学のローレンス・J・ピーターとレイモンド・ハルの著書『The Peter Principle』で提唱された.
階級社会において有能である人が昇進を続けると必然的にその役職の責務を果たせないレベルに達し,停滞する.これを繰り返すことで最終的には組織全体が能力不足の人間で占められる.
ピーターはこれを個人が回避する方法として創造的無能を提案している.提案された昇進を拒否するのではなく,自分の技量が適している段階で無能を装い,安定を選択するという戦略である.その他,予め昇進後に必要となるスキルを把握するといった手段もある.
組織としては,部下の昇進を上司が判断した場合,法則に従えば無能な上司は適切な部下を適切に昇進させることができないため,予め昇進・昇格の要件を設定することや業務能力のみならず個人の特性を把握することなどが挙げられている.

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