創作着想辞典
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ガルシア効果

食べ物を食べた後に不快な気分や体調不良を経験すると,その食品に対して強い嫌悪感を覚えるようになる現象.味覚嫌悪条件付けとも呼ばれる.
ある経験とその後に起こった事象を結びつけて学習するという点で古典的条件付けの特殊なものと捉えられることもあったが,現在は迷走神経による強いトラウマ反応であり,既にプログラミングされている防衛反応の一つと解釈されることが多い.
有名な条件付けの実験として「ラットに砂糖水を与えた後に電流を流すという行為を繰り返すと,次第にラットは砂糖の匂いを忌避するようになる」というものがあるが,この類の実験は大抵数回から数十回の試行によって達成されることが多い.しかしこの実験における「電流を流す」という罰を「頭に放射線を照射する」に変更するとこの忌避が即座に生じる.これは脳に放射線が当たると強い吐き気が生じ,直前に摂取した食べ物とその吐き気の経験が強く結びついたからである.

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