創作着想辞典
このサイトについて

ウイルス療法

増殖型のウイルスを主要細胞に感染させ,ウイルスが腫瘍細胞で増幅しながら腫瘍を縮小させるという治療法.対処療法的な効果のみならず,腫瘍細胞に対するワクチン効果も伴う.
2015年,遺伝子を組み替えた単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)にミエロイド系免疫細胞の分化に重要なGM-CSF遺伝子を挿入した,腫瘍溶解性ウイルス製剤「IMLYGIC」(Amgen)がアメリカ食品医薬品局(FDA)に認可され,世界初のウイルス療法剤として使用された.
国内では2021年に悪性神経膠腫の治療薬としてHSV-1をベースに改良したウイルス製剤「デリタクト(一般名:テセルパツレブ)」(第一三共)が承認された.現在,食道がんや胃がんなどに対する「テロメライシン」(オンコリスバイオファーマ)などが開発中である.

技術の記事

もっと見る

医学の記事

もっと見る