デッド・ドロップ
スパイが秘密裏に情報を共有する際に用いられる手法の総称.提供者と享受者が直接会わない手法をこう呼び,反対に直接会ってやり取りする手法はライブ・ドロップと言う.
デッド・ドロップの一例として,享受者が毎日決まった木を確認し,枝に赤い紐が結びつけてあったら駅のトイレ,緑の紐が結びつけてあったら図書館の棚のように予め決められた隠し場所に赴いて回収するというものがある.シンプルに捨てられた缶に模した容器の中に情報を入れ,やりとりの時だけ石垣の隙間に詰めておくような手法も同様に呼ばれる.
フィクションでは日曜ドラマ『VIVANT』で用いられた通称「別班饅頭」などがデッド・ドロップに該当する.
また,これにアイデアを得たデッド・ドロッププロジェクトが全世界的に行われている.世界各地の壁などにUSBを埋め込み,そこにパソコンを接続することで対面を排して情報をやり取りすることを目的としており,公式サイトから具体的な設置場所が確認できる.日本では千駄ヶ谷三丁目に設置されている.