創作着想辞典
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肋骨レコード

冷戦期の1940年代から60年代にかけて旧ソ連内で流通していた,海賊版のレコード盤の総称.
国家により自由に音楽を聴くことが禁止されていたロシア国内において,西側諸国の楽曲や当局から禁止令が出ていたロシア音楽家などの楽曲を使用済みのレントゲンフィルムに彫ったもの.サミズダートの一種.
当時は国民に定期的なレントゲン撮影が義務付けられていたとされ,多量のレントゲン写真が撮られては廃棄されていた.それらを秘密裏に回収し,7インチの円盤状に加工してオリジナルのレコード製作機で録音したものが基本.1960年代にテープが普及するまで広く流通していたとされる.
非常に耐久性が低く音質も悪かった上に楽曲の売買や聴取が発覚した際には禁固刑のリスクがあったにも関わらず,その需要は高かったとされる.ビートルズやローリングストーンズ,エルヴィス・プレスリーなどが人気があった.

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