創作着想辞典
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ミオスタチン関連筋肥大

過度な筋肉増殖を制御するために働くタンパク質であるミオスタチンに対する反応が何らかの理由で低下,欠損することで生じる筋肥大.
ミオスタチンは主に骨格筋で合成され,また骨格筋にフィードバック的に作用する.これらの流れの合成や受容が阻害されると筋肉の分解が滞り,通常より多くの筋肉が発達する.
合成から受容に関わる遺伝子の欠損や阻害剤によってミオスタチン関連筋肥大は生じ,家畜の分野では専ら「ダブルマッスル」という通称で呼ばれる品種が作成されている.昨今はゲノム編集によって標的部位を欠損させた筋肉の多いマダイなどが作出されている他,ミオスタチン阻害薬によるサルコペニアや糖尿病の治療などが注目されている.なお,ミオスタチン阻害薬は基本的にその全てがアンチ・ドーピングの禁止薬物に指定されている.

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