創作着想辞典
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コンクラーヴェ

カトリック教における最高司教であるローマ法王を決定する選挙のこと.基本的には教皇の逝去に伴って開かれるが,2013年に当時のローマ法王ベネディクト16世が辞任を表明したことで719年ぶりに教皇の生前辞任によるコンクラーヴェが執り行われた.
バチカン市国のバチカン宮殿内にあるシスティーナ礼拝堂で行われる.投票権を持つのは枢機卿だけであり,かつてはコンクラーヴェが開始すると新しいローマ法王が決定するまでは全員礼拝堂から出ることを認められていなかった.2005年に撤廃されて以降はバチカン内にある聖職者のための宿泊所カサ・サンタ・マルタで寝泊まりしながら投票を行っている.
コンクラーヴェ開催中は枢機卿はその進捗などに関して外部との一切の情報のやり取りを禁じられており,それを破ったものは破門される.しかし,現実にはその進行具合などがリアルタイムでメディアに流出した例が複数ある.
初日は午後に一度投票が行われ,その際に決まらなかった場合は翌日から午前に2回,午後に2回まで投票を行う.これを新しい法王が決定するまで繰り返す.投票用紙は初日は1回分,二日目以降は2回分まとめて焼却され,外部の者はその煙の色で新ローマ法王の決定を知る.現在は未決定の場合は硫黄などを加えた黒い煙,決定の場合は松脂などを加えた白い煙と,それぞれ色が明白に出るようにして焼却される.

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