創作着想辞典
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ペヨーテ

サボテン科ウバタマサボテン属に分類される,北米大陸南部に生息するサボテン.ペヨーテ,烏羽玉,ロフォフォラなどの名前で国内でも園芸品種として流通する.
幻覚作用を持つアルカロイドであるメスカリンを持つことで有名,全草にフェネチルアミン系アルカロイドを含む.
古くからメキシコアメリカンを中心として宗教的儀式に用いられてきた.十分に育ったペヨーテを薄くスライスし乾燥させた「ペヨーテボタン」,或いはペヨーテを絞ったジュースを飲み,専ら火を囲んで瞑想することでその幻覚作用を利用したとされる.
メスカリンは国際的に向精神薬に関する条約によって規制されており,日本国内では麻薬取締法によって規制される違法薬物である.しかし,ペヨーテの所持や栽培に関しては特に規制がないため,個人的に用いることが可能であるが,一般的に流通する品種は栽培用に選抜されたものが殆どでありメスカリンの含有量は野生のものに比べて極めて少ない.野生のペヨーテはその作用から乱獲が問題視されており,アメリカ政府は基本的に伝統的にペヨーテを用いてきたアメリカ先住民以外の収穫や売買,消費を禁止している.
栽培種は,高温乾燥を心掛けて育てることでメスカリンの含有量を上げることが可能であるが,その分成長速度は著しく下がる.

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